股関節唇損傷

股関節唇損傷で休養中の武藤敬司が3ヶ月で復帰宣言したことの考察

股関節唇損傷で休養中の武藤敬司が、休養後3ヶ月で復帰宣言したので、その理由を考察します。

復帰宣言内容と考察

完治というのはない。だいぶ休ませてもらって痛みは軽減した。あとは俺の実力があれば、こなしていけるのではないか」と、復帰を決めた理由を説明した。

日刊スポーツ記事より引用

①完治というのはない

これは股関節唇損傷の病態を知っての発言と思われます。

骨折や筋損傷であれば自然治癒しますが、靭帯断裂のように股関節唇は不可逆的な修復組織であることを医師から説明を受けたのでしょう。

②だいぶ休ませてもらって痛みは軽減した

不可逆的な修復組織であるのに、なぜ痛みが軽減したのでしょう?

2つの理由を考えます。

①休養による炎症の軽減

②股関節唇の一部自然修復

急性期の痛みは炎症時に生じる発痛物質プロスタグランジンが起因となりますが、安静休養することで軽減するため、痛みも減ったと考えます。

また、股関節唇は自然修復しない組織とはじめに書きましたが、完全修復しないという意味であり、一部分は自然修復するようです。

その理由は血行動態のある箇所が一部分あるためです。

関節唇を寛骨臼側・関節面側・関節包側の3つのエリアに分類すると、関節面側は血行がないエリアが多く、 関節包と寛骨臼(骨)側から血管がのびてきて、関節唇を栄養していることがわかります。半月板と似ているようですが、血行野は半月板よりも比較的多いようです。すなわち縫合した部分は血行が再生させる可能性があるので、解剖学的根拠より縫合が推奨されるとこの論文では考察されています。

スポーツ整形外科医S.Uのブログより引用

私はなぜ保存療法でうまくいかなかったのか?

ほな、なんで私は保存療法でうまくいかなかったんでしょうか?

経過と事実を見直すと、保存療法開始1ヶ月では痛み軽減し、走り易くなったり座位でのつまり感も消失していきました。

ランナーあるあるだと思いますが、安静にせなあかんと思いながらも、痛みを目安にジョグしてたんですね~。

連続15kmまではゆっくりジョグできるまで回復していったのですが、痛みを目安にしていたことがいけなかったと思います。

痛みがでるということはやはりそれだけ組織損傷させ、損傷時に生じる発痛物質プロスタグランジを惹起させていたんでしょう😂

それでも距離とスピードを落としてジョグを続けていたのでだめになったと思います。

過去にも同じ痛みを経験したことがあり、それは初めてハーフマラソンに出た後である約4年前のことです。

その際は走り始めて間もないことから、月間練習量は約100kmであり、1ヶ月休むことは苦出なかったんですね。

まともに走り始められたのは1ヶ月半かかりました。

今回ムリをしたのは、レースが控えていたことが大きかったです。

別大、姫路城、東京と参加資格や抽選で誰でも走れる大会でなかったからですねー。

なので私の経験というエビデンスレベル低い根拠になりますが、やはり股関節唇損傷の保存療法期間は走ることは推奨されないと思います。

以上で終わり😁少しでも参考になれば幸いです。

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