股関節唇損傷手術記

【股関節唇損傷手術記#20/術後8週目】術後7~8週目に気づいた重要なリハの方法について

今週で術後8週目。

現状報告と股関節損傷修復術を受けた者しかわからない感覚と気づきを綴るよ。

それをもとにマラソン競技復帰のためのリハにどう活かしたかも綴るので、この記事はそれに興味ある方やリハに関わる医療従事者の参考になると思うよ🤓

現状報告

プロトコールについて

プロトコールは以下の通りだ。

2段目にRunning Progressionとあり、術後7週目より開始となります。

詳細は以下の通り。

7週目 4分間/1分間 4セット=20分 4~5回/週
8週目 3分間/2分間 4セット=20分 4~5回/週
9週目 2分間/3分間 4セット=20分 4~5回/週
10週目 1分間/4分間 4セット=20分 4~5回/週
11週目 5分間ジョギング 2セット=10分 4~5回/週

12週目からは10分間からジョギングを始め、徐々に増やしていくようだ。

プロトコールの画像は以下の動画から引用したよ。

8週目現時点ではプロトコールから逸脱することなく順調だ。

筋力も股関節各方向とも全てMMT3以上は有している。

未測定の為不明だが股関節屈曲以外は4レべルまで改善してきている感覚がある。

歩行も大分安定してきたが、座位直後は跛行生じやすいままだ。

自身の状態について

術後7~8週目の改善点をまとめるよ

  • 独歩で連続1.5㎞歩行可能となった
  • 10~20㎝の段差は支持物なしで昇降可能となった
  • パトリックテスト肢位がとれるようになってきた
  • リハで行うbird&dog時に生じていた術側股関節の外側部のつまり感が軽減してきた

  • 歩行のIntial Contact(初期接地時)に生じていた股関節内転位で接地する感覚が軽減してきた
  • 大腿骨頭が寛骨臼(股関節)求心位からずれている感覚が減ってきた

大腿骨頭が寛骨臼求心位からずれている感覚が減ってきたこと機能改善が上にまとめた動作改善に繋がったと思うよ。

じゃあ、なんで機能改善したかというと

  1. 時間経過による創部の組織修復
  2. 修復過程で硬化した組織をストレッチや運動で伸ばしたこと

この2点だと思うよ

特に2についての話が、手術を受けた当事者にしかわからない感覚があり、リハを提供する医療従事者には想定しにくい重要なことだと思うので、書き残すよ。

股関節唇損傷術後7~8週目のリハで最も重要だと思ったことを当事者が綴る

というわけで、股関節唇損傷術後7~8週目のリハで最も重要だと思ったことを当事者が綴るよ。

結論としては、筋トレでも歩行でもなく股関節のストレッチだ!

でもまあ、ストレッチならそんな特別感はない感じだが、重要なのはその方法と目的及び理由なので、それらを書きなぐるよ😋

術後7~8週目でストレッチが最も重要だと思った理由と目的

理由

  1. 術創部の修復過程で皮ふや筋、関節包、靭帯等の軟部組織及び結合組織が硬化していることで大腿骨頭が寛骨臼(股関節)求心位から外れた状態となっており、その状態で運動しても硬化した創部とその周辺組織は緊張し機能的な運動が行えないため、まずは和らげるためのアプローチが必要なこと
  2. 術後7~8週目までのリハで硬化した組織の軟化はある程度図れてきており、術創部かつ伸張しにくい箇所ほど残存して改善に時間要すること
  3. その箇所が椅子座位中における圧迫痛のfinger sign箇所であり、独歩の跛行出現時に感じる痛みのfinger sign箇所でもあり、股関節伸展位かつ骨盤後傾位のストレッチで生じる伸張痛finger sign箇所でもあること

finger sign箇所

finger sign箇所は以下となります(動画6:00あたり)。

関節包の切開部付近がfinger sign箇所ですね

術後4~5週目くらいまでは股関節中間位でも骨盤後傾するだけで、その箇所に痛みを感じていました。

当然1週目は痛みが強く、徐々に痛みが引いてくると同時に骨盤後傾運動に関わる大殿筋の収縮が発揮しやすくなりました。

じゃあなんで骨盤後傾するだけで上記個所に痛みが生じるか考えると、大腿骨頭が寛骨臼(股関節臼)に対して前方に押し出されるため、大腿骨頭前上方に位置する上記切開部が伸ばされるからだと考えました。

なので骨盤後傾運動による伸張痛と考えます。

術後4~5週目までは背臥位ではさほど痛みはなかったが、立位では痛くなり大殿筋に収縮が入りまへんでした。

これは立位により足部が固定されているため、骨盤後傾運動による大腿骨頭の前方偏位が背臥位よりも大きく生じたためだと思とります。

なのでこの時期までもは当然、跛行が出ても異常ではなくその時期に応じた歩幅の狭い跛行が生じにくい歩き方をせなあきまへんなーと思いました。

といったことから、上記絵の切開部を選択的にストレッチすることは、切開した筋の筋力発揮や関節包の大腿骨頭吸引力改善が図れ、次いでは求心位の改善に繋がることで、単関節運動機能や動作能力の改善といった目的になるものと考えます。

術後7~8週目で最も重要だと思ったストレッチの方法

上記文脈より骨盤後傾かつ股関節伸展位でストレッチすることが重要やと考えます。

その方法は、いろいろありますが私が最も良かったのは、下の写真のような方法です。

切開部の股関節付け根からじんわりじっくりと選択的にストレッチされているのを実感します。

その直後は立位での股関節屈曲自動運動角度は概ね70度だったのが、90度まで上げやすくなります。持続性はまだまだですが・・。

ほんで、Initial Contactで股関節内転位で接地する感覚が中間位で接地する感覚にも改善します。これも持続性はまだまだですが・・。

あと、付け加えて股関節外転位でストレッチすることもおすすめです。

短縮し易い内転筋群のストレッチもそうですが、股関節上外側に編位した大腿骨頭を内側に戻すことが目的です。

背臥位で術側足先を机の脚に引っ掛け、体幹を右に傾斜させるとストレッチ肢位をとりやすいです🤓

まとめ

今回は割愛😂記事をご覧いただければOKです!すんまへん

余談

  • 術後7週目に退院後初受診したよ
  • 往復4時間弱、ガソリン代・高速代1万で診察は5分弱で終わったよ😂
  • 理学所見はダイアルテスト、股関節屈曲可動域確認、伏臥位での股関節内旋可動域確認だけだったので、制度上許されてないけどオンライン診療できればと思ったよ(笑)
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POSTED COMMENT

  1. みち より:

    経過良好で安心しました^_^
    やはりリハビリが大事なのですね。
    術後の記事、すごく参考になります。
    ありがとうございます!

    • kwaz より:

      ありがとうございます。嬉しいです
      みちさんが保存療法でよくなることを願っています!

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