股関節唇損傷手術記

【股関節唇損傷手術記#21/術後9週目】移動能力は良くなっているけど・・

昨日から股関節唇損傷術後9週目となったので現状報告です。

この記事は股関節唇損傷術後経過に関心のある方の参考になると思います🤓

現在の能力

プロトコール通り2分歩行⇒3分ジョグを4セット行えています。

質的にはジョグペースはキロ8:30が限度で、やはり股関節に違和感はあります。

椅子座位は約20分で股関節に痛みが出て我慢できなくなります。

術後3か月まで連続20分以上の椅子座位はダメとのプロトコールあり、その通りにせざる得ない現状です。

そのため、本当にこの痛みがなくなるのか不安があります。

作業活動において椅子座位ができないと、仕事が限られてしまうからですね😂

約1ヶ月後には術後3か月を迎えるので、その時に良くなっているイメージがしにくい現状です。術後から現在まで椅子座位の痛みがあまり変わっていないからですね・・。

まー楽観的に考えるようにして、後は靴下をはく行為や立って下衣を脱着することも術後と比べ半分程度は改善しています。

これは順調なのか遅れているのかを考えるとどうなのでしょう⁉

比較する資料がないんですねー、実は。

オペした執刀医やリハ部からの情報はなく、先行文献を読んでもそこまで細かくは記載されていませんでした。

なので自分で考えるしかありまへん。

今回のオペの特徴と似たオペを考えていました。そして一つ浮かび上がりました。

それはACL再建術ではないかと⁉

なぜ股関節唇損傷修復術がACL再建術に似ていると考えたのか⁉

関節唇という靭帯とは異なる組織なのに。その理由は以下と考えます。

  1. 関節唇を修復する際に腸骨大腿靭帯を切離し、その組織修復に時間要すること
  2. 腸骨大腿靭帯はオペで縫縮された関節包に付着すること
  3. 関節包には小殿筋、腸腰筋の深層筋が付着すること

腸骨大大腿靭帯の組織修復がなされていないと腸腰筋の機能低下も呈し易いと思われ、大腿骨頭の前方偏位を抑えにくくなります。

そうなると股関節屈曲運動で股関節前部が詰まるため、痛みを呈し易くなるものと考えます。

解剖の話は以下をご参照下さい。

股関節包の解剖学的研究に基づく腸骨大腿靭帯に関する新しい知見/全文翻訳【股関節唇損傷の論文紹介#9】股関節唇損傷術後の経過に影響する股関節解剖の最新知見を紹介しています。股関節唇損傷に関わる全ての方の参考になる記事を書いています。...

その痛みの質は鋭痛ではなく、時間経過で徐々に痛みが増す鈍痛です。これは股関節唇損傷との疾患鑑別には至りませんが、まあ情報として書き残します。

そして腸骨大腿靭帯がいつ組織修復するかってところですが、それは靭帯組織の特性がキーポイントになります。

分かりやすく述べるとACLと同じ組織であることを考えるとACL再建術の経過がヒントになるかと思います。

なので靭帯の組織修復過程を生理学的にしっかり知らなあきませんねんということですな🤓

だから現状、うまくいかない上記のような動作の際に大腿骨頭の前方から指圧しながら動作すると痛みが減ってうごきやすくなるんですねー。

なので術後の工夫としてそんな方法があるってことを共有して、今日はおしまいにするよ

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